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飲む、食う、考える

登山中に「教え魔」の被害に遭った経験。

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登山中に「教え魔」の被害に遭った経験。

ちょっと前に話題になった「教え魔」について。

ありがた迷惑「教え魔」ダメ ラジコンサーキット場で貼り紙、悪質なら出禁 | J-CASTトレンド

私も教え魔の被害に遭ったことがあります。
もう10年近く前、30代前半の頃ですが、ソロ登山をした時の話です。

普段はテント泊をするのですが、この時はちょっとでも荷物を減らしたいなというのがあって、山小屋に泊まりました。
食堂で食事をしていると、隣に3人組が座りました。50代の男性1名と女性2名。
軽く挨拶を交わして、ひとりでビールを飲みながら食事を続けていると、男性が「日本酒を持ってきたんだけど、お酒好きなら一緒に飲まない?オレ男一人だしさ」と笑いながら話しかけてきました。

うわーめんどくさ。いきなりタメ口やん。


でもまぁ断るのも感じ悪いし、ちょっと飲み足りない気分だったので、お付き合いすることに。

色々と話を聞くと、3人組は関東の某・超大手企業の職場の同僚。男性は登山歴が長く、女性2人はまだ初心者。男性は○○岳も××山も登り、来年は○○縦走にチャレンジする。今回は女性陣が初めての泊まりの登山で、男性が色々教えている。等々。

いただいた酒は旨かったので「へーそうなんですか」と、にこやかに、かつ適当に相槌を打っていたところ、話は登山道具の話へ。

私はウルトラライトと言うほどではないのですが、昔から、かなり軽量化した装備で山歩きをしています。面倒臭いこと言われるかもなーと嫌な予感がしたのですが、的中しました。男性の自慢話から、徐々に私の装備へのダメ出しへ。

登山靴はあのメーカーがいい、テントはこの価格帯以上がいい、肌着やフリースはあれがいいという、ありがたいご教授が続く中、ちょこちょこイラつきポイントが。

「ストックはいざという時に使えるって知ってる?」
「靴はローカット?ケガするよ」
「そんなメーカー聞いたことないな」
「ウルトラライトは、老婆心ながら言わせてもらうと自殺行為だね」
「命の危険を経験しないと、わからないものなんだよ」
「君はまだ若いから、これから学んでいけばいいと思う」

あーほんまに鬱陶しい。
女性陣も「そうなんだー」的な感じで頷いていて、調子に乗ってきた男性の話は全く終わらず、30分近く説教を聞かされる羽目に。酒にちょっとでも目がくらんだ自分を悔やみましたね。只より高い物はないと、昔の人はよく言ったもんです。

でもね、一応スカッと的なのはありました。最後の最後で、男性が聞いてきたんです。

「君は登山歴は何年になるの?」
「高校2年の時からなんで、15年ぐらいになりますかねぇ」

そう答えた瞬間、男性の表情が一気に曇って「あ、そうなんだ。若いね、やっぱり。えへへ」と笑った後、急に言葉数が少なくなりました。
どうやら、登山歴は私の方が長かったようです。

冒頭のニュースに戻りますが、どんなジャンルにも、教え魔はいるものなんですね。
この時の経験をふと思い出しました。自分もそうならないように気を付けないといけません。
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